ボードゲーム評価基準を考える


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「ゲームマーケット大賞」についていろいろと考えた時の個人的な考察です。

本記事の前に、
面白いとは何か?楽しいとは何か?
をご覧ください。

ゲームマーケット大賞が発表された当時は、いろいろと話題になりましたが、最近ではまったく触れられていませんね。結果が出てからということかもしれません。

それは置いておいて、個人的に面白いとは何かのところで、「面白さとは、その人自身がこれまで得た経験や知識とは異なる経験や知識の理解量」と表現しました。

では、「ボードゲームの面白さ」という観点で再度考え直してみましょう。

そのまま当てはめると、「ボードゲームの面白さとは、その人自身がこれまで得たボードゲームに関する経験や知識とは異なるボードゲームに関する経験や知識の理解量」となります。

どうしても主観が入ってしまいますね。ただ、面白さを評価する人が同じ場合で、時期が一緒であれば、ある程度、評価できそうです。

ポイントは時期が一緒という点です。つまり、時期が変わった場合、その人自身が得るボードゲームに関する経験や知識が増えるため、理解量が変わってしまう可能性があります。これは人が評価する場合、仕方がないことかもしれません。

さて、話がわかりにくくなってしまいました。

言いたかったことは、ボードゲームを評価する場合、そのボードゲームが楽しかったから良い評価というのではなく、面白いかどうかで評価すべきなのではないか?ということです。

つまり、「従来のボードゲームと違っている点がどのぐらいあるのか?」ということです。

いやいや、そのような評価基準だと、楽しくないボードゲームが選ばれてしまう可能性があるじゃないかというご意見もあると思います。

確かにその通りです。

しかし、楽しいはトリガーとなる要因が多く、場の雰囲気や面子によって楽しさも変わってしまうため、面白いよりも評価が難しいと思います。

また、ボードゲーム制作者が審査員に、そのボードゲームを楽しそうに伝えたら、審査員は楽しいと勘違いしてしまう可能性もあります。これは、親しい間柄であればあるほど、勘違いする可能性も高くなるでしょう。

さらに、有名なゲームデザイナーが作ったボードゲームは興味が湧くけれども、無名なゲームデザイナーが作ったボードゲームには興味が湧かないという可能性も高いです。興味が湧けば、理解しようとするため、面白さを感じることができますが、興味がない場合は、理解しようとしないため、面白さを感じません。

そう考えると、やはり「従来のボードゲームと違っている点がどのぐらいあるのか?」という基準の方が良いように思います。

ボードゲームの評価基準

さて、ボードゲームの評価を「従来のボードゲームと違っている点」とした場合に、どのような評価基準があるでしょうか?

個人的には、以下の3点を考えています。

・新規性
・進歩性
・実現性

新規性

これは簡単です。「従来のボードゲームにはない新しいこと」です。わかりやすいのは、今までになかったルールでしょう。また、コンポーネントの新しさも評価基準になると思います。

進歩性

これは、少し難しいですが、個人的には「従来のボードゲームの問題点を解決していること」と考えています。例えば、吊りのない人狼がわかりやすいと思います。ワンナイト人狼も1つの解決策です。また、コンポーネントで言えば、従来のものとは異なった材質のものを使うというのも評価基準になると思います。

実現性

これは、上記の2つとは違い、「実際にプレイでき、頒布できること」と考えています。どれほど新しいルールだとしても(例えば、地球をボードにして、人間をコマにしたボードゲームのルールなど)、実際にプレイできなければ意味がないということです。また、頒布というのは、量産性と考えていただいてかまいません。つまり、1枚1枚芸術家がカードに絵を描かなければ作成できないボードゲームは評価が難しいということです。

実現性については、あくまでゲームマーケット大賞がより多くの人にプレイする機会をもってもらうという主旨から考えてみました。また、ほとんどのボードゲームは量産できるはずなので、問題ないと思います。

プレイしないとわからないことがある

上記の新規性、進歩性、実現性からボードゲームを評価して、面白いボードゲームを選出し、その上で審査員の方がプレイしてみるのが一番良い評価方法ではないかと個人的に思っています。

理想的には複数回プレイするのが望ましいのですが、時間的に難しいと思うので、最低1回はプレイして欲しいところです。

なぜ、ボードゲームをプレイする必要があるのでしょうか?

最初に戻りますが、「面白さとは、その人自身がこれまで得た経験や知識とは異なる経験や知識の理解量」であるので、プレイすることにより理解量が増えると考えられるからです。

いわゆる「プレイしないとわからないことがある」ということです。神様でないので、ルールを読んだだけで、そのボードゲームの面白さを理解することはできないと私は考えています。

以上をまとめると、私が考えるボードゲームの評価は、
・新規性
・進歩性
・実現性
・プレイ感
となるでしょうか。

どれほど頑張ってみても、人が評価する場合、主観が入ってしまいますが、選考基準が見えていれば、納得感はあるのかなと思います。

プレイ感はばらつきが出そうですが、新規性、進歩性、実現性によってフィルタがかけられているので、大きくブレることはないのかなと考えています。

以上。


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